ダイオキシン毒性に対する防御作用で最も注目されるのは、やはり、高麗人参です。
韓国忠北大学医学校の金博士、韓南大学校の柳博士らは、ダイオキシン毒性に対する高麗人参の防御効果を調べたところ、体重減少はもちろんのこと、血液学的指数にも、病理組織学的にも明らかな効果が確認されたと発表しています。
写真のラットを用いた実験は、高麗人参が具体的にどのようにダイオキシンと闘うかを如実に示しています。
オスラットを1群15匹ずつ3群に分け、第1群は何も投与しない正常群、第2群はダイオキシンだけを投与する群(写真の黒い棒グラフ)、第3群はダイオキシンと高麗人参を投与する群(写真の白い棒グラフ)としました。
その結果、ダイオキシン投与によって、骨髄機能の指標となる白血球が40%減少、血小板が20%減少し、肝臓障害の指標となるGOTが90%増加、GPTが30%増加し、顕著な骨髄並びに肝臓機能の低下が観察されました。
これは、臓器重量からも、肝臓重量の低下が著しかったことからも見てとれます。
さらに、性機能をつかさどる睾丸の委縮も顕著に観察されました。
ところが、ダイオキシンに高麗人参を併用した群では、これらのダイオキシン毒性による白血球、血小板の低下、並びにGOT、GPTの上昇はなく、肝臓機能、睾丸の委縮が正常群とほとんど変わらないレベルにまで改善されました。
これらの結果は、高麗人参の顕著なダイオキシン毒性に対する解毒促進作用を示しています。
また、日本大学薬学部の高橋周七博士らは、有機リン系殺虫農薬の毒性に対する高麗人参の解毒促進効果をマウスを用いて明らかにしています。
さらに、韓国全南大学校自然科学大学の壱井肯博士らは、高麗人参が重金属の排せつを促進することを示しています。
これらの実験からも、高麗人参が、現在の環境汚染物質から身を守る最高の生薬であることが分かります。
(「高麗人参生活術」編著:薬学博士 長谷川秀夫 発行:NPO法人日本サプリメント臨床研究会 から引用)
コメントをお書きください